MUFGコインが試験運用を開始。特徴やメリット・デメリットを紹介。

MUFGコインが試験運用を開始。特徴やメリット・デメリットを紹介。

MUFGコインは三菱UFJフィナンシャル・グループが開発を進めている独自の仮想通貨です。2018年中に一般公開を目指していますが、2017年5月1日から試験運用を開始しました。まずは役員約200人が送金など限定的な機能を使うようです。MUFGコインの特徴やメリット・デメリットを紹介します。


MUFGコインが試験運用を開始

Tupungato / Shutterstock.com

MUFGコインが2017年5月1日から試験運用を開始しました。まずは役員約200人が送金など限定的な機能を使うようです。2017年中には行員約3万人が利用できるようにする計画です。2018年中には一般公開を目指しています。今後、行内のコンビニ店舗での利用やATMの開発、地方銀行へのシステム提供も検討されています。

MUFGコインとは

MUFGコインはビットコインなどと同じようにブロックチェーン技術を使った仮想通貨です。しかし、いくつかの点で決定的な違いがあります。まず中央管理者がいることです。ビットコインなどの多くの仮想通貨は中央管理者が存在せず、特定の組織や企業が管理しているわけではありません。MUFGコインは当然、三菱UFJフィナンシャル・グループが管理者になります。

もう一つが1コイン1円と相場が固定されていることです。ビットコインなどの仮想通貨は取引所に上場し、日々相場が変動します。このことからMUFGコインの流通量が増えるのは考えづらく、限定的な使用になることが想像できます。

MUFGコインのメリット

MUFGコインを発行することで三菱UFJフィナンシャル・グループが得られるメリットはコスト削減です。ブロックチェーンの分散型台帳管理技術は、従来のように中央サーバの維持・管理に莫大なコストをかけることなく、安全な管理ができます。MUFGコインによって送金コストの削減を狙っているのではないでしょうか。MUFGコインを一般的な仮想通貨と捉えるよりは、MUFGで使える電子マネーと捉えるのが正しいかもしれません。

仮想通貨全体には大きなメリット

三菱UFJフィナンシャル・グループのような大企業がブロックチェーンを使った独自の仮想通貨を発行することは、仮想通貨全体にとってはプラスになるでしょう。仮想通貨はまだ怪しいといった印象が強く、一般の方が利用するまでには至っていません。MUFGコインによって、広く一般層にも浸透していく効果が期待できます。

MUFGコインのデメリット

デメリットはメリットと表裏一体ですが、中央管理者がいること・相場が固定されていることはデメリットになりえます。中央管理者がいるということは、コントロールができることになります。発行をストップすればMUFGコインは使えなくなります。固定相場はメリットもありますが、流通量が増えることは考えづらくなり、限定的な利用となってしまう気がします。

MUFGコインの動向に注目

MUFGコインは中央管理者が存在する、相場が固定されているなどの点から特殊な仮想通貨であり、主な目的はコスト削減だと考えられます。2017年は行員が利用し、2018年以降から一般公開されますが、まずは行員にどれだけ浸透するかが重要になるでしょう。おそらくある程度強制的な使用を促さない限り、グループ内で普及させるのも大変な作業になると思います。

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