仮想通貨Steem(スチーム)の概要
Steem(スチーム)は2016年にベータ版をリリースしました。まだ歴史の浅い仮想通貨ですが、人気は高く時価総額でトップ10に入ることもあります。Steemを理解するにはブロックチェーンを用いたSNSプラットフォームであるSteemitを知る必要があります。SteemitはSNSでコンテンツを投稿したりコンテンツに対して反応したりできます。そしてその行動に対する報酬として仮想通貨のSteemが受け取れるのです。わかりやすく言えば、faceboookに近況をアップしたり友達の投稿にいいねやコメントをしたりすることで、仮想通貨がもらえるということです。他の仮想通貨と同様に取引所で取引することもできますが、この仕組みが最大の特徴になっています。
Steemitには3つの仮想通貨がある
実はSteemitには3つの仮想通貨が存在します。この3つはそれぞれ役割が異なりますが連動しており、Steemの取引をする際には覚えておきたい知識です。
■1、Steem
SteemはSteemit内でベースとなる仮想通貨です。Steemは他の仮想通貨と同様に市場に流通していて取引所で売買できます。
■2、Steem Power(SP)
Steem Power(SP)はsteemitを利用するために必要な仮想通貨です。Steemit利用による報酬の50%はSteem Powerによって支払われます。SteemをSteem Powerに交換するのは簡単ですが、逆の場合は104分の1ずつしか行うことができません。
■3、Steem Dollars(SMD)
Steemit利用による残りの50%の報酬はSteem Dollars(SMD)によって支払われます。Steem Dollarsは1ドル分のSteemに価格が固定されており、Steemに変換することが可能です。つまりSteem DollarsをSteemに変換して売却することで現実の報酬を得ることができます。
■Steemは価値が落ち、他の2つは利子が付く
Steemitにおける3つの仮想通貨の特徴を紹介しましたが、Steemは価値が落ちていき、Steem PowerとSteem Dollarsは利子が付くという特徴もあります。Steemの価値が落ちるのは供給量が定期的に増えていくためです。こうした仕組みにしているのは、Steemit内での流通量を増やし短期的な売買を抑制する狙いがあります。
Steemitで報酬を受け取る方法
Steemitで報酬を得るためには、コンテンツを作成するか、コンテンツに対して投票するかの2パターンあります。コンテンツ作成の場合は、どんなコンテンツでもいいわけではなく他ユーザーから投票された場合のみです。コンテンツに対して投票の場合は、Steem Powerによって投票の価値を変更できるようになっており、投稿の投票量や投票までの時間によって報酬が決まります。
Steemの相場や扱う取引所
Steemは2016年の夏に価格が上昇し時価総額で3位に付けたこともあります。その時は約200円まで上昇しました。ただ最近は時価総額でいうと15位前後に付けていることが多く、価格は10円~30円くらいで推移しています。日本ではSteemを扱う取引所はなく、購入するには海外の取引所を使う必要があります。
※6月30日更新
Steemは5月以降価格が高騰しました。5月に100円を突破すると、6月には280円円台まで上昇しました。6月末現在は200円前後の推移となっています。
SteemはSteemitを使って手に入れるのがおすすめ
Steemに限った話ではないですが、仮想通貨の投資はリスクを伴うものです。Steemの場合はSteemitを利用することで報酬が手に入るので、ノーリスクで仮想通貨を始められます。実際に現金にするには制約がありますが、まずはSteemitを使ってSteemの可能性を見極めるところから始めてみるのがいいでしょう。