激しさを増す仮想通貨バブルの論争

激しさを増す仮想通貨バブルの論争

中国によるICO禁止や取引所規制により仮想通貨相場は暴落しました。大手メディアなどでは、仮想通貨バブル崩壊かと連日報じられています。さまざまな視点からこの問題について考えてみたいと思います。


8月の高騰、9月の暴落

ビットコイン価格は2017年8月に高騰し、過去最高価格を更新しました。節目となる50万円を突破しています。アルトコインも過去最高価格を更新した種類が数多く出ました。しかし、9月は中国によるICO禁止や取引所規制により暴落。価格は一時30万円を割りました。現在は40万円~45万円で推移し回復していますが、大手メディアでは「チャイナショック」などと言われ、仮想通貨バブル崩壊かと連日報じられている状況です。

仮想通貨はバブルなのか

仮想通貨の代表格であるビットコイン価格は2016年に約2倍、2017年は約5倍の価格上昇を記録しています。ちなみに2013年は10倍以上の価格上昇でしたが、2014年~2015年は年初と年末の終値で見ると2倍にもなっていません。

では、株式はどうでしょうか。2016年の株価上昇率ランキングを確認すると1位の銘柄は約5倍、トップ10にランクインしている銘柄は3倍以上の価格上昇となっています。これだけで比較するとビットコインは急成長した株式銘柄と同じくらいの上昇率であることがわかります。

バブルの定義とは

バブル経済とは、概ね不動産や株式をはじめとした時価資産価格が、投機によって経済成長以上のペースで高騰して実体経済から大幅にかけ離れ、しかしそれ以上は投機によっても支えきれなくなるまでの経済状態を指す。経済学の定義では、バブルとは「ファンダメンタルズ価格(理論価格)から離れた資産価格の動き」とされている。

wikipediaからの引用です。バブルとは実体経済から大幅にかけ離れた状態とされています。ここはさまざまな議論がありますが、ビットコインを生み出すマイニングを行うには、専用のコンピューター、それを賄う電気代、冷却設備などが必要であり、実体経済からかけ離れた状態かどうかは微妙です。投機資金は入ってきているものの、それにしては小さな規模と言えるのではないでしょうか。

短期的にバブルとバブル崩壊を繰り返している?

少し変わった見方をすると短期的にバブルとバブル崩壊を繰り返しているとも考えることができます。ビットコインはこれまで高騰、暴落、横ばい、高騰といったサイクルを繰り返してきています。そのサイクルは数か月と非常に短いのが特徴です。暴落によりふるい落としがされていると捉えることもできそうです。

また、継続的に情報を追えていないメディアや株式投資家からすると常に高騰しているような錯覚をしてしまってもおかしくなく、バブルといった指摘が出やすいのかもしれません。

現時点でバブルかどうかの判断は難しい

仮想通貨バブルと言われますが、価格上昇率で見ると成長株式銘柄とそれほど変わらない状況であり、定義に当てはめてみても全て該当するわけではありません。今後もバブル懸念は報道され続けてると思いますが、ビットコイン価格はこれまで高騰と暴落を繰り返してきており、冷静に対処することが必要でしょう。

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