【ビットコイン(BTC)10月前半の展望】テクニカルの天王山

【ビットコイン(BTC)10月前半の展望】テクニカルの天王山

10月前半のビットコイン(BTC)相場展望をお届けします。上昇トレンドが継続したBTC/JPYは500,000円を目前に一服を迎えました。


前号より主だったニュースは見当たらず、先月の下落による不安心理が一掃される形でポジションが買いに傾きました。中国の規制から連鎖的に世界中でICOが締め出される流れもなく、加えて米投資銀行ゴールドマンサックスのブランクファインCEOがビットコインの取引参加について検討のスタンスを表明したため、JPモルガンとは対照的な姿勢が投資家心理の改善に多少寄与したのではないかと見ています。なお、ゴールドマンサックスはビットコイン取引に参加すると明言したわけではないので、こちらはお間違いのないようにしてください。

9/15に310,000円付近からV字回復した事でBTCは底打ちの認識が広がり、緩やかな回復基調に乗る形で500,000円に到達。達成感売りによって400,000円台後半に押し戻されましたが、現在466,000円付近を推移しています。

目に見えない相場心理の戦い

現在、テクニカル上最もホットな地点にいます。

まずは、上のチャート(テクニカルは5SMA、12SMA)を確認しましょう。先月の上昇トレンドのサポート・レジスタンスを引いたものですが(多少ダマシがあるのも取引所価格が違うBTCでは黙認します)、力強い上昇軌道が見られます。おそらくこれは多くのロング勢が参考にしていると考えています。

次に、こちらのチャート(こちらもテクニカルは5SMA、12SMA)を確認しましょう。

こちらはロング勢もショート勢も考慮しているチャートだと感じています。
上記のトライアングルフォーメーションと呼ばれる形は下落だけを示唆するものではありませんが、売り手としては500,000円で達成感売りが出ているこのタイミングでサポートブレイクを仕掛けてみたいところです。

逆に言えば、ロング勢としては是が非でもここを抑えたいところです。かくして、現在は12SMAが示唆する465,000円付近でロング勢が厚いオーダーをしつこく入れている事が、チャートからも伺う事ができます。

2カ月周期は織り込まれているか

これまでもビットコインは約2カ月間隔で調整を繰り返しては最高値を更新する傾向が見られました。最近この傾向を指摘している投資家のコメントが見られるようになってきたため、市場はあと1カ月待つのを焦ってまで買いを急ぐ事はないと読んでいます。11月には新たな分裂もあるかもしれません。そうなるともう一度下落させて買いを一掃したい気配もあるため、今月は500,000円付近まで上がれば戻り売りが強くなり、一度二度380,000円付近まで下落を試すのではないかと見ています。

500,000円に近付けたところで満を持して売り参入、500,000円の上に浅めのストップロスを置き、一気に超えた場合はドテン買いで転換。500,000円に向かう事なく465,000円を割れば打診売りで入りたいです。

長期上昇を占う機関投資家の参入

なお、中長期的な相場展望に関しては、やはり米投資銀行ゴールドマンサックスの参入可能性が気になる方が多いのではないでしょうか。

現在、数十の機関投資家(ほぼヘッジファンド)がBTC取引を行っていると言われています。
ゴールドマンサックスは伝統的にトレーディングで優位性を発揮してきた投資銀行で、長年ヘッジファンドを最重要顧客に据えてきたため、顧客の要望からBTCをカバーするか否か、社運を賭ける決断を迫られているというのが現在の状況なのかもしれません。またこれが、融資等に力を入れてきた商業銀行系(いわゆる証券会社ではなく銀行的なビジネスが中心の金融機関のこと)のJPモルガンと大きくスタンスが異なる理由です。

それでは、ゴールドマンサックスがBTCに参入するのであればどのようなビジネスを展開するのでしょうか。想像できるシナリオをいくつか考えてみました。

●自己勘定で取引し市場に流動性を供給する
●ブローカーとして顧客に情報を提供し、大口のオーダー等を取引所で執行する
●オルタナティブ資産として運用業を行う
●デリバティブを組成する
●プライムブローカーとして、事務や決済等のサポートに特化する
●投資銀行で培った知見を活かしICO等のサポートを行う
●決済領域・国際送金などで仮想事業そのものを行う

詳しい説明は割愛しますが、それぞれでリスク、バランスシート、採用する人材、規制への対応(当局との対話)が全く異なるため、規模・領域・時間軸等を慎重に検討する必要があります。投資家とのインタビューを綿密に行い、クライアントニーズを詰めていく必要もあるでしょう。そのため正式な発表はまだ先になるのではないでしょうか。

しかし結果的にどんな形を取ろうと、参入ならば買いで反応するでしょう。
個人的には、すごく楽しみにしています。

トレイダーズ証券グループの仮想通貨取引所「みんなのビットコイン」について

 

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【執筆者】
河田 西欧(カワダ サイオウ)
トレイダーズ証券市場部ディーリング課
スイス・ジュネーブ生まれ。慶應義塾大学卒。
世界各国を旅した経験から実体験に根ざしたファンメンタルズ分析は説得力がある。
学生時に学んだ行動経済学を活かし、市場参加者の心理的バイアスを理論的に分析しトレードに活かす。
趣味は将棋でアマ高段者の腕前。中盤の駆け引きは相場の次の一手を読む時にも活かしている。
「大衆は常に間違っている」が信条。

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