仮想通貨の相場は大きく変動する場合がございます。また、レバレッジ取引を行う場合は投資額を上回る損失が生じる可能性がございます。

1月後半から2月にかけてのビットコイン(BTC)の相場展望です。世界的な規制ムードを嫌気し仮想通貨市場は下落しましたが、BTCは100万円付近では需要が厚く徐々に上昇ムードが復活してきました。

目次

  • 規制の影響は限定的
  • 100万円で根固めした後トレンドが転換へ

1月12日、ムニューシン財務長官が仮想通貨に関する規制をG20で行いたいと表明した事を受け市場では取引規制への意識が高まりました。また16日には中国人民銀行の副総裁が仮想通貨取引への規制を強化する方針であると伝わったことから、世界的な規制の網掛けが連想され下値メド水準であった1,500,000円を割り込みました。これを受け市場は一気に下値攻めムードとなり、一時は100万円を割り込むなど急激な調整となりました。

規制の影響は限定的

独仏が共同でビットコインの規制案をG20に提出する意欲を示したことなど、仮想通貨はルールの厳格化に向かう動きが目立っていますが、これらの影響は限定的と見ています。そもそも市場は取引規制で仮想通貨の非中央集権性が損なわれる事を嫌気していますが、まず公的機関がBTC価格を調整する事はほぼ不可能です。

そもそも仮想通貨取引は電気とコンピューターがあればどこでも可能です。また一国で仮想通貨の価格調整をする事は各国の利害を生むため、世界的な協調政策で行う必要がありますが、そのリーダーシップをいずれかの国が取れるのかは、現在世界の貿易や為替論争を鑑みれば難しいのがお分かりになると思います。できたとしても口先介入が限界でしょう。

したがって公的機関が仮想通貨の取引を規制するのであれば、取引所に一定の情報公開を義務付け、決済手段として仮想通貨を利用する手段を限定するなど、犯罪に利用される可能性や金融システムを揺らがせる不安を緩和する意図に限定されます。しかしこれもどこまでできるのか未知数です。

また極論を言えば仮想通貨取引そのものを違法にするという手段も考えられますが、社会管理が行き届いている国に限定すれば可能であっても、世界全体で行うには無理があるでしょう。そもそも仮想通貨を違法にしながら、銀行等がブロックチェーンを活用するという話は虫が良すぎます。

そもそもG20で議論するにも、タックスヘイブンの様に新興国群や中堅国の中には金融立国として仮想通貨を普及させたい国も多くあり、厳格な規制で網掛けをしてしまえば資本がそれらの国に流出しかねません。

一例として、今回のG20規制案ではドイツ・フランスが共同提案をする事からEUが一枚岩となり仮想通貨を規制するメッセージを誇示したいところですが、G20にもEUにも非加盟の隣国スイスがEU路線に追随するかも分かりません。スイスは典型的な金融立国で、代表産業のプライベートバンキングに代わる新たな柱としてブロックチェーンと仮想通貨に強い関心を示しています。また歴史的には、戦時中フランスやドイツから高級職人や科学者・技術者を保護し産業を発展させてきた経緯を持っているしたたかな国です。

このように先進国だけをとっても、各国で思惑が異なり協調して仮想通貨を規制する事がとても難しい事であるのがお分かりになるかと思います。

100万円で根固めした後トレンドが転換へ

昨年を振り返ると、90万円から100万円を超えたラインから価格上昇に歯止めが効かなくなったため、今回の下落はこの調整であったと筆者は考えています。ここで100万円の値が固まったとの認識が広がれば再び上昇トレンドが加速する可能性が高いです。

そもそも仮想通貨は取引所の新設や投資手段の拡大が今進んでいて、まさにこれからという状況です。CMなどの放映で潜在顧客にしっかりリーチしているため、まだまだこれから新資金が入ってくる余地は大いにあります。

現在織り込まれていませんが、本来規制が進むことの良い点として投資家保護も進む事から、ファンドなどのマネーがこれから本格的に流入する可能性も高いです。銀行も依然としてブロックチェーンや自行の仮想通貨発行に積極的なため、仮想通貨に価値がないと市場が認識するリスクはまだ先なのではないでしょうか。まだ悲観するほど社会的な実験が進んでいません。

テクニカル的な要因からは、1/21から続く下落トレンドが一服し、終わったと見ています。現在はもみあいからやや上向きの相場ですが、徐々にセンチメントが回復し上昇に転じていくと考えています。

目先は1/21の高値の1,400,000円台後半の水準感を抜けていくと、徐々に景色が明るくなっていくでしょう。

トレイダーズ証券グループの仮想通貨取引所「みんなのビットコイン」について

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【執筆者】
河田 西欧(カワダ サイオウ)
トレイダーズ証券市場部ディーリング課
スイス・ジュネーブ生まれ。慶應義塾大学卒。
世界各国を旅した経験から実体験に根ざしたファンメンタルズ分析は説得力がある。
学生時に学んだ行動経済学を活かし、市場参加者の心理的バイアスを理論的に分析しトレードに活かす。
趣味は将棋でアマ高段者の腕前。中盤の駆け引きは相場の次の一手を読む時にも活かしている。
「大衆は常に間違っている」が信条。

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この記事を書いた人:河田西欧

河田西欧

トレイダーズ証券市場部ディーリング課 スイス・ジュネーブ生まれ。慶應義塾大学卒。 世界各国を旅した経験から実体験に根ざしたファンメンタルズ分析は説得力がある。学生時に学んだ行動経済学を活かし、市場参加者の心理的バイアスを理論的に分析しトレードに活かす。 趣味は将棋でアマ高段者の腕前。中盤の駆け引きは相場の次の一手を読む時にも活かしている。「大衆は常に間違っている」が信条。

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