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最新のBTC(ビットコイン)相場展望をお伝えします。ネガティブ材料が一巡後、各国が発表した仮想通貨規制へのスタンスが前向きなものであったため、市場では下落が一服し7ケタ台を回復。昨年末から続く下落チャネルの上限突破に再びトライしています。

目次

  • 価格好調もこの先は方向感を模索
  • 規制報道が好感される
  • ボリンジャーバンドの中心線に注目したい

価格好調もこの先は方向感を模索

日足チャートにボリンジャーバンドとMACDを載せました。

2/7にBTC/JPYは640,000円台の底値をつけ、ここでまとまった買いが入りトレンドが反転しました。この後、久しぶりにボリンジャーバンドの中心線を抜けた事から高値トライの機運が高まり、128万円に向かったところで売り圧力に押し返され、今どちらに向かおうか悩んでいるのがうかがえます。

規制報道が好感される

もとよりテクニカルと相場のモメンタムだけでよく動く相場なので意識されていたかどうかは分かりませんが、トレンドが反転した直後のタイミングでは日韓で規制に対して前向きなスタンスが示された事で、多少は市場の安心感につながったのではないかと考えています。

韓国はこれまで仮想通貨取引への強硬的なスタンスが注目されていましたが、規制が匿名化を対象とするものの取引を制限するものではないため、市場が懸念していたものよりは緩やかである事が好感されました。これで仮想通貨を全面的に禁止しているのは資本流出を制限したい中国のみになり、これは中国の管理政策に基づくものなので仮想通貨への将来期待を後退させるものではありません。

日本でもコインチェックの顧客資産流出以後、金融庁が積極的に仮想通貨取引での顧客保護や取引の透明化に乗り出しており、経営指導のような形で取引所と密にコミュニケーションを取っています。例えばコインチェックは先日資本提携の検討を行っていると報じられましたが、これにも金融庁が一枚かんでいる様子です。

本来であれば厳格な規制は金融マーケットの柔軟性や成長を阻害するためネガティブに解釈されやすい材料ではあるのですが、仮想通貨の場合はまだまだ発展期であることから初期段階で取引所と金融庁が対話を重んじてルール作りを行う事はポジティブに捉えられたのでしょう。

そもそも今回の下落の一因になったコインチェック問題もテザー問題も、個別事業会社の問題であって、仮想通貨のスケーラビリティとは無関連です。あくまで連想ゲームで下落に使われた材料でしょう。

日本取引所の清田CEOの言葉を借りれば「個社の仮想通貨の管理のあり方の問題と、仮想通貨そのものの信頼性の問題は別」というわけです。また、同氏は「昭和50年代にはじまった日本国債の流通市場も最初から素晴らしいマーケットだったわけではない」と指摘しており、洗練された市場においても失敗から学ぶことで成長していくという点を忘れてはなりません。

まさにコインチェック問題を通して、各プレーヤーが仮想通貨に注目し向き合うようになれば、雨降って「地合い」固まるのではないでしょうか。

ボリンジャーバンドの中心線に注目したい

さて今週は再び昨年から続く下落チャネルの上限にトライしていきます。底打ち後は綺麗でコンスタントな上昇だった事から売り方は我慢が続きましたが、チャネル上限に近づき日足のボリンジャーバンドの上限にタッチしたあたりでは、溜めていた売り圧力が表に出てきて127万から113万まで押し戻されました。

ここからボリンジャー中心線まで戻ると売り方優位な下落トレンドが再開しそうですが、ここをしのげてしっかり1、2日で127万円の高値を超えるとチャネル上限突破も見えてきます。今週末あたりに一定の方向感が出ると思います。

また26日にはEU規制当局が仮想通貨取引規制を協議する予定です。ここで仮想通貨の実用化に向けて前向きな姿勢が伺えれば、市場にとってポジティブな材料となるでしょう。

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【執筆者】
河田 西欧(カワダ サイオウ)
トレイダーズ証券市場部ディーリング課
スイス・ジュネーブ生まれ。慶應義塾大学卒。
世界各国を旅した経験から実体験に根ざしたファンメンタルズ分析は説得力がある。
学生時に学んだ行動経済学を活かし、市場参加者の心理的バイアスを理論的に分析しトレードに活かす。
趣味は将棋でアマ高段者の腕前。中盤の駆け引きは相場の次の一手を読む時にも活かしている。
「大衆は常に間違っている」が信条。

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この記事を書いた人:河田西欧

河田西欧

トレイダーズ証券市場部ディーリング課 スイス・ジュネーブ生まれ。慶應義塾大学卒。 世界各国を旅した経験から実体験に根ざしたファンメンタルズ分析は説得力がある。学生時に学んだ行動経済学を活かし、市場参加者の心理的バイアスを理論的に分析しトレードに活かす。 趣味は将棋でアマ高段者の腕前。中盤の駆け引きは相場の次の一手を読む時にも活かしている。「大衆は常に間違っている」が信条。

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