ビットコインラボ

仮想通貨の相場は大きく変動する場合がございます。また、レバレッジ取引を行う場合は投資額を上回る損失が生じる可能性がございます。

2017年年末のビットコイン(BTC)相場展望をお届けします。BTCは100万円と10,000ドルを突破し、200万円を目指す新しいステージに突入しました。

目次

  • 価格発見機能を失ったBTC相場
  • 幾何級数的上昇
  • 市場の恣意は時間帯で分析
  • ボラティリティに耐えれば勝機あり

11月後半は特に大きな材料はありませんでしたが、心理的節目の100万円と10,000ドルをあっさり突破したことから、相場の過熱に歯止めが効かないような雰囲気でした。買いたい人が多いというより売りたい人がいない状況で、11/29に1,300,000円超えの高値をつけるまでは、一辺倒で荒い値動きを見せました。

価格発見機能を失ったBTC相場

価格発見機能を失ったBTC相場

100万円を超えたあたりからBTCは一辺倒に買いが集まり、価格を形成する要因(ニュースなど)を織り込むことなく、ただ一方的に上昇していきました。価格が上がっているから買いが集まり、買いが集まるから価格が上がる、とのような動きでしたが、これは市場の価格発見機能(割高・割安を考えながら正しい価格を見つけようとする性質)が作用していない事を意味します。

このような状況が続くと、ボラティリティが高いままひたすら相場参加者がふるい落されるまで激しく動き続けるようになります。11/29にはわずか5分で20万円近く価格が下落するタイミングもあったため、注意が必要です。

幾何級数的上昇

(この章は少し数学的な話になりますので、読み飛ばしていただいても結構です。)

月を追うごとにBTCの価格上昇は激しくなっているような印象を持ちますが、下記はBTCの価格を対数目盛に直して表示したものになります。

幾何級数的上昇

前回お伝えしたように、BTCでは正規分布を前提としたテクニカル分析はあまり参考になりません。チャートの見方も、上記のように価格帯が上昇するほど値幅が大きくなるように調整すると、見映えがかなりすっきりします。

グラフの中心を通る緑の線がこれらの価格形成に最も近い指数曲線になりますが、青い線が緑の線を超えている時は、直感的に割高かな、と考えたりします。

難しい数学はさておき、テーマのようにわかりやすい材料がない相場でも、このようにチャートを工夫して色々な観点からビットコイン価格を分析できる、という事をご理解いただければ幸いです。

市場の恣意は時間帯で分析

上に述べたのはチャートの縦軸を細かく分析する手法でした。
横軸を細かく分析する手法もあります。

チャートを横軸というのは、もちろん期間になります。

ここ最近の価格動向については、テーマやニュースに反応する事がまれになった分、時間帯による投資家の行動の癖が目立つようになりました。下記は、筆者が感じている各時間帯の特徴になります。

東京時間午前:
7時から10時の時間帯。NY時間のトレンドが明確な時は、さらに買いと売りが進む傾向がある。日本の個人投資家はFX取引を利用する場合が多いため、時間当たりの値幅がこの時間帯になると拡大する。ただし、日本の個人投資家はアルトコインと分散投資している場合が多いからか、アルトコインが動いている日はほとんど動かない。

東京時間午後:
12時から16時の時間帯。東京時間午前の値動きがピークする時間帯。ここで高値安値をつけて、もみあいに転じる事が多い印象。ただし、東京時間午前に動かない日は午後もからっきし動かない。

欧州時間:
16時から20時くらいまでの時間帯。東京時間の動きと似通っているが、前述の東京時間がもみあいだったり膠着だったりする日は、突然欧州時間に動き出すパターンが多いので注意が必要。欧州時間がトレンドの起点になる日は、節目を一気に突破する事が多い。

NY時間:
広めに見て、20時から29時(午前5時)。反転や仕掛けがとても多く最もダイナミックなトレード時間帯。アルトコインとの売買ではなくBTC単体の値動きを追う投資家が多く(機関投資家の影響の可能性)、日本の個人投資家にストップロス(損切り)をつけさせるような動きをする。11/29では1,300,000に到達した直後、0時から一方的に下げ続け、日本の投資家が寝静まる4時の時間帯に安値をつけた。この時間帯に寝る時は、必ずポジションを抑える事をおすすめする。

上記のように、一連の流れを時間帯によって分割し分析する事によって、群集として動く投資家の心理や駆け引き(主に数字以外の部分)が見えてきます。

なお筆者は、チャートの縦軸というのは数字そのものを表す分、投資家の焦りの心理状態や感覚値をよく表す指標として見ていて、横軸はタイミングを表す分、投資家の行動傾向をよく表す指標として見ています。
他にもいろんな見解があるので、皆さん自身、ニュースや仮想通貨全体にまたがるテーマなどがネタ切れの時も、適当に判断せず、タテとヨコの分析を駆使して幅広くチャートを分析してみてください。

ボラティリティに耐えれば勝機あり

チャートを見れば歴然としていますが、尋常でないほどのボラティリティです。この状態を鑑みると、いつまた大きな下落があってもおかしくありません。

11/29の下落局面を踏まえて今後の事を考えると、1時間で50%くらいの下落が起こるシナリオも十分に想像できます。

相場を見られない時間帯は、レバレッジをかけるのをしばらくやめておいたほうがいいかもしれません。

ボラティリティが高まっている背景には、機関投資家がポケットマネー等でBTC相場に参戦している事があるとも考えられます。欧米でははやければクリスマス休暇に入っている方も多いため、改めて大きい資金が流入している事が想像できます。

こういう相場では勝つ事よりも生き残る事を最優先に、踏みとどまりましょう。
踏みとどまれば、いずれ大きなチャンスがやってきます。

トレイダーズ証券グループの仮想通貨取引所「みんなのビットコイン」について

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【執筆者】
河田 西欧(カワダ サイオウ)
トレイダーズ証券市場部ディーリング課
スイス・ジュネーブ生まれ。慶應義塾大学卒。
世界各国を旅した経験から実体験に根ざしたファンメンタルズ分析は説得力がある。
学生時に学んだ行動経済学を活かし、市場参加者の心理的バイアスを理論的に分析しトレードに活かす。
趣味は将棋でアマ高段者の腕前。中盤の駆け引きは相場の次の一手を読む時にも活かしている。
「大衆は常に間違っている」が信条。

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ビットコイン(BTC)相場総括
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この記事を書いた人:河田西欧

河田西欧

トレイダーズ証券市場部ディーリング課 スイス・ジュネーブ生まれ。慶應義塾大学卒。 世界各国を旅した経験から実体験に根ざしたファンメンタルズ分析は説得力がある。学生時に学んだ行動経済学を活かし、市場参加者の心理的バイアスを理論的に分析しトレードに活かす。 趣味は将棋でアマ高段者の腕前。中盤の駆け引きは相場の次の一手を読む時にも活かしている。「大衆は常に間違っている」が信条。

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