ビットコインラボ

仮想通貨の相場は大きく変動する場合がございます。また、レバレッジ取引を行う場合は投資額を上回る損失が生じる可能性がございます。

国内取引所コインチェックが外部から不正アクセスされ580億円相当の仮想通貨XEMが流出、その後ドルと連動する仮想通貨テザーを運営するテザー社が担保不十分との嫌疑がかけられ、相場のセンチメントが悪化。BTCは100万円を割った後90万円台まで後退しました。

目次

  • 乱高下しているようで下落トレンドが続いている
  • ポジション状況を整理して次の流れに備えよう
  • まとめ

乱高下しているようで下落トレンドが続いている

週足を見るとチャート上は綺麗に下落トレンドが続いています。

下落の発端となったニュース

今回の下落の原因となったニュースは2つありました。

・1/26 コインチェックで不正アクセスにより仮想通貨XEM流出
大手取引所のコインチェックで外部からの不正アクセスにより580億円相当の仮想通貨XEMが流出しました。ハッキング後、焼失したXEMの移動経路は特定できているものの犯人逮捕には至っておらず、コインチェックは追加の円の入金を受けつける一方で出金を停止し、2/13にようやく出金が再開されます。被害額相当のNEMに関しては、コインチェックが顧客に対して日本円で補償すると発表した事でシステマティックリスク(取引所の破産により仮想通貨経済圏の循環が滞り、他の取引所や投資家が機能不全になる可能性)の心配はなくなりましたが、仮想通貨市場の未成熟さが意識された事でこれまでの高い価格水準に冷や水が浴びせられる格好で価格が下落しました。

・テザー疑惑
こちらのニュースは昨年のものですが、法定通貨ドルと連動するアルトコイン、USDT(テザー)を運営するテザー社が、USDT発行額に相当するドルを持っていないのではないかというという疑念がマーケットに出回り、一連のコインチェック騒動後のマーケットで売り材料となりました。

去年から報道されている内容のため、新しい材料ではありませんが、市場はほとんどパニックだったためどさくさに紛れて売り切りのために材料として使われました。

ポジション状況を整理して次の流れに備えよう

価格が100万円台を割ってから上下動が激しくなっており、そもそもレンジ相場なのかトレンド相場なのか、またトレンド相場なら転換のタイミングがいつなのかの判断がとても難しいです。仮想通貨相場は市場参加者が共通して注目する指標がなく、上昇と下落のパターンとなる材料の解釈も定まっていないため、このようなタイミングでは短期的なトレードをしないのも賢明です。

筆者は短期の流れを読めない相場では、まず市場参加者のポジション状況を読み、目線を少し伸ばして中長期的なトレードにシフトするようにしています。この際は長期投資なのでポジションサイズを減らすのが鉄則です。

さて、日足や時間足を見ると波が荒く状況が読みづらいため、今週は長めの週足チャートを見てみます。依然としてローソクが陽転していない事が分かるため、目先は下落トレンドです。とはいえ少しずつ伸びが弱まっているため、新たな下落材料が出れば下落方向への感度が上よりも強いですが、この水準感では新規の売りや買い方の投げが出にくいため、お互いの出方を見て膠着していると考えています。ローソク足が陽転するか、コマをつけると、新規の買いが入ってきそうです。

このため急いで売買するのは避けたいところです。長めの期間を想定し、昨年7月から続くサポート付近まで落ちたら買うか、週足が陽転したのを(いくつかの取引所で)見てからじっくり買うのが確率的に優位でしょう。

ニュースを振り返れば特にBTCに対してネガティブなものはありません。下落材料は既に織り込まれています。このようにマーケットが理由に乏しいのに下落を続けるタイミングは大抵の場合トレンドの最終段階だと確認できます。

2/7には大きく下落したものの結局640,000円台をつけた段階で急反発。そこからは価格がじり高となっています。チャートを見ると下ひげをつけているため売り手もこの価格では苦しく、節目を超えると踏み上げが起きそうです。おそらくそのラインは100万円-105万円付近に設定している投資家が多いのではないでしょうか。

まとめ

とめると、BTC相場が再び上昇軌道に乗るのは、①週足が陽転する②週足のローソクがコマの形をつける③買い材料が出て100万円を超えた後になると考えています。2月はチャート重視で先入観を持たないように、慎重なトレードをしていきましょう。

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【執筆者】
河田 西欧(カワダ サイオウ)
トレイダーズ証券市場部ディーリング課
スイス・ジュネーブ生まれ。慶應義塾大学卒。
世界各国を旅した経験から実体験に根ざしたファンメンタルズ分析は説得力がある。
学生時に学んだ行動経済学を活かし、市場参加者の心理的バイアスを理論的に分析しトレードに活かす。
趣味は将棋でアマ高段者の腕前。中盤の駆け引きは相場の次の一手を読む時にも活かしている。
「大衆は常に間違っている」が信条。

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この記事を書いた人:河田西欧

河田西欧

トレイダーズ証券市場部ディーリング課 スイス・ジュネーブ生まれ。慶應義塾大学卒。 世界各国を旅した経験から実体験に根ざしたファンメンタルズ分析は説得力がある。学生時に学んだ行動経済学を活かし、市場参加者の心理的バイアスを理論的に分析しトレードに活かす。 趣味は将棋でアマ高段者の腕前。中盤の駆け引きは相場の次の一手を読む時にも活かしている。「大衆は常に間違っている」が信条。

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