仮想通貨の相場は大きく変動する場合がございます。また、レバレッジ取引を行う場合は投資額を上回る損失が生じる可能性がございます。

12月後半は目立った材料もなく、モメンタムに欠くレンジ相場でした。今回は年末ですので、2017年のビットコイン(BTC)相場を総括したいと思います。

目次

  • 仮想通貨の年
  • 相場にお正月なし
  • インセプション

22日は高値感から下落したもののもはやこのボラティリティでは驚く事もなく、9月の30万からの上昇トレンドを50%で分断する130万円付近で踏みとどまりました。その後は材料が比較的多かったアルトコインへの循環物色気配から毎日様々な通貨が上下を繰り返し、つられる形でBTCも200万円に届かない水準で上下しました。
年末はこのままアルトコインに流れを譲り静かな動きで終えるのではないでしょうか。

仮想通貨の年

今年BTCは約10万円から230万円へと約23倍(!)の上昇を記録しました。
ゴルディロックスとも称される緩やかな経済成長期にある金融マーケットの動きとは対照的に、近年の金融市場で最も投機的な市場であったことは言うまでもありません。
間違いなく、リーマンショック以降マンネリ気味だった投資の未来にBTCが突如風穴を開けたと多くの金融関係者が認識しています。

そんなBTC相場の価格推移を、下記にまとめてみました。

【1月】中国当局の勧告により150,000円の高値をつけるも90,000円まで下落
【2月】主役の中国投資家退出、代わって米国勢・日本勢が取引を拡大し100,000円台を回復、一時150,000円へ
【3月】スケーラビリティ懸念から下値攻めで100,000円まで下落
【4月】改正資金決済法(日本)の施行により投資環境が改善し150,000円回復
【5月】実需取引先の拡大(日本)で一気に300,000円に
【6月】再びスケーラビリティ問題への不透明感からレンジ相場で停滞
【7月】分裂危機騒動に乗じた仕掛け売りで200,000円まで暴落するもsegwit2x決定からすぐに300,000円に戻す
【8月】ICOブームから相場環境好転、レバレッジ取引が拡大し500,000円に到達
【9月】中国のICO全面禁止、JPモルガンCEOの「ビットコインは詐欺」発言で再び300,000円に調整
【10月】GSが仮想通貨事業を検討、またBTGへの分裂などによりアルトコインから資金が流入し700,000円まで伸び、もはやニュースに反応しなくなりモメンタム相場になる
【11月】先物上場への期待感と連続する分裂により100万円&10,000ドル突破
【12月】メディアでの報道過熱により230万円突破。しかし出来高が伸びずセルザファクトから割高感が意識され、材料がアルトコインに多かった事から買い圧力が弱まり1,700,000円

これだけ材料に尽きなかったことが、BTCの成長性と、価格変動の大きさを物語っているのではないでしょうか。

相場にお正月なし

年明けには注意してください。
日本と異なり世界ではお正月の慣行はありません。

特に海外勢にとっては決算を終えて「今年から仮想通貨をトレードするぞ!」というファンドもちらほら出てきそうなため、機先を制してモメンタムを作るために無茶なトレードで振り回してくるかもしれません。

ただしモメンタムが現れれば比較的わかりやすい時期であり大きなチャンスになるため、ポジションを持つ方は定期的に相場をチェックし細心のポジション管理でトレンドをきっちりとフォローしましょう。
下がったら売り、上がったら買い、50%ラインや移動平均などのチャート上の節目でポジションをコントロールする。
冷静に執行する事を忘れないでください。

インセプション

最後に筆者の2017年市場の感想を。

ビットコインを筆頭に仮想通貨がここまで白熱する事を誰が想像できたでしょうか。
仮想通貨を通じて、根幹にある「お金」というシステムのあり方について多くの方に疑問が浮かんできたのではないかと想像します。

そもそも私達が今使っているお金に価値があるというのは一種の刷り込みに過ぎません。
例えば、地球最後の日にお金は使えるか、考えるまでもなく答えは明白でしょう。ところが、それではなぜ今お金は使えるのでしょうか。

お金はいま私たちがそれをお金であると認めているからこそお金として使えていて、お金以上のものでも以下のものでもないただのお金であるという、不完全でひどく曖昧な概念です。
そう考えると、同様に「仮想通貨がお金でない」という命題も証明のしようがない事がわかります。

全ての「発端」はなんだったのでしょう。
その答えを参加者であぶり出して行くのが、BTCが我々に相場で問うもの、金融史に刻まれる21世紀最大のテーマだと考えます。

それでは、来年お会いしましょう。

トレイダーズ証券グループの仮想通貨取引所「みんなのビットコイン」について

——————————————————————————————-
【執筆者】
河田 西欧(カワダ サイオウ)
トレイダーズ証券市場部ディーリング課
スイス・ジュネーブ生まれ。慶應義塾大学卒。
世界各国を旅した経験から実体験に根ざしたファンメンタルズ分析は説得力がある。
学生時に学んだ行動経済学を活かし、市場参加者の心理的バイアスを理論的に分析しトレードに活かす。
趣味は将棋でアマ高段者の腕前。中盤の駆け引きは相場の次の一手を読む時にも活かしている。
「大衆は常に間違っている」が信条。

【免責事項】
当サイトで提供しているビットコインの相場情報等のコンテンツは、執筆者の個人的見解に過ぎず、執筆者、トレイダーズ証券株式会社及び当社がその内容の正確性および安全性を保証するものではありません。また、かかる情報は、参考となる情報の提供を目的としたものにすぎず、仮想通貨に関して、特定の投資行動や運用手法を推奨するものではありません。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でお願いします。 なお、投資によって発生する損益は、すべて投資家の皆様へ帰属します。 当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、執筆者、トレイダーズ証券株式会社及び当社は責任を負いません。
——————————————————————————————-

ビットコイン(BTC)相場総括
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします

この記事を書いた人:河田西欧

河田西欧

トレイダーズ証券市場部ディーリング課 スイス・ジュネーブ生まれ。慶應義塾大学卒。 世界各国を旅した経験から実体験に根ざしたファンメンタルズ分析は説得力がある。学生時に学んだ行動経済学を活かし、市場参加者の心理的バイアスを理論的に分析しトレードに活かす。 趣味は将棋でアマ高段者の腕前。中盤の駆け引きは相場の次の一手を読む時にも活かしている。「大衆は常に間違っている」が信条。

主要仮想通貨

国内人気取引所一覧